質問:
色々な方に相談しても、もう開業は飽和状態(○○県○○市)だとか、
経営は無理だとか、否定的な話が多く、正直、迷っています。
しかし、自分の年齢を考えると、そろそろ限界と思っています。
回答:
お風呂でお湯の表面はすごく熱くても、手を実際お湯の中に深くいれてみると冷たかったこととか
経験ありませんか?
私がまだ詳しい調査をしていませんので、はっきり言い切ることはできません。
しかし開業は飽和状態というお話は私自身が本当に確認してみないと本当に経営は無理かどうか
は言えないと思っています。
実は少し○○市の状況を調べてみました。
紙面調査なので概略になりますが、
人口○○3,7○2人
内科系クリニック数2○○件(病院除く)
つまり人口をクリニック数で割ると2063人に対し1件のクリニックということになります。
私の20年の経験上ですが、2500人対1件以上のクリニック比率の地域であればどこのクリニックも
経営的に問題なくうまくいっているところが多い印象です。20〜15年前くらいのイメージでしょうか。
1868人という数字は勝ち組と負け組がはっきり出てきているクラスの地域の印象です。
数字的にみると確かにクリニックが多い方だと思います。
患者さんの自己負担の増加や新規クリニックの開業から既存のクリニックの院長の意識もかなり高まって
いる地域と思います。そうなると新規開業をされたクリニックの患者さんの立ち上がりが苦労されて
いるのも想像できます。
おそらく開業され2年は赤字がほとんどの地域だと推測されます。
ただこのデータから私が推測するのは(もちろんもっと詳細な調査は必要)
まだまだやれる物件は探せばでてくると思います。
なぜそういったことを言うかといいますとクリニックの場合たった500mのエリアで地域NO1をとれれば
経営的に十分大丈夫だからです。
国はクリニックの経営が成り立たなくしているのではなく、必要とされるクリニックはやっていけて、必要
とされないクリニックは淘汰させるという認識、つまり市場にあとはまかせるといったスタンスと思います。
ただ、不動産物件100件に対し、経営的に私がコンサルタントとしてGOが出せる案件は1件あるか無い
かだとは思います。
ですが、私はそのような開業コンサルをしています。今後も自分のスタンスを変えるつもりもありません。
開業されたクリニックが成功され喜ばれているので、今のやり方は間違っていないと思っています。
口だけでは信用できないと思われるのではないかと思います。
データのお話をします。
○○市は先ほど言いましたように2063人:1クリニックですよね。
最近内科系で2063人:1クリニック以下の条件の地域で開業コンサルした事例をお話しします。
細かい数字を覚えていないものもあるので一部ではありますが、聞いてください。
事例です。
大阪府○○市の事例
1940人:1クリニックの地域です。
現在1日外来60〜70人くらいのようです。
兵庫県○○市の事例
2010人:1クリニックの地域です。
1日外来100人超え。多い日は160人。
いずれの地域も、飽和状態で新規開業は2年赤字が普通と話が聞かれる地域です。
開業後2年間は赤字が普通と言われる地域です。
探せば○○市もまだ開業可能な地域があると思っています。
もっと根拠を出せと言われれば、きちんと調査が必要になりますが経験的には既存のクリニックが
まだまだやっていないことは多いので、後発開業で勝てる形の開業はコンサルできますので、
物件が私自身コンサルタントとして納得できる案件がでてくればいけると思います。
それともう一つ先生に頭に入れていただきたいお話があります。
出来るだけ金額を落として開業しましょう。
私のコンサル先が初月から黒字とか開業1年後に医療法人が続出しているのの、一番の理由
はこれです。
私自身こだわるのはシンプルで先生の目に見えるものです。
つまり、普通に新規開業されている診療圏よりよい診療圏調査の数字が出る物件で、
普通に新規開業されている投資額より安く開業。
この2点をきちんと抑えて開業すれば経営的に行き詰ることはまずないと思います。
もちろん事業ですから、先生のやる気は当然必要です。
戦略・戦術については、既存のクリニックが考えてもいないレベルでやっていきますので、
後発開業の唯一の強み、調査して勝つ形での開業にこだわります。
まだまだ情報不足なので、悩まれるかもしれませんが。
1年後医療法人続出のコンサルレベルははだてではありません。
私の歴史です。
これからもこの歴史をさらに磨いていこうと思っています。
私の開業コンサルの進め方や、手法を本質的な部分も含め理解していただければ迷いは
無くなってくると思います。
今はまだ情報不足なので、ご不安かもしれませんがすべて当たり前のことしか起こってい
ないように私には見えます。
先生ご自身も同じような経営の見方が出来るころには、不安はなくなっていると思います。
疑問点などあれば遠慮なく言ってください。
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